「桂枝湯(けいしとう)」は、つむぎ薬局では扱うことの少ない漢方薬です。
あまり耳にしない処方かもしれませんが、桂枝湯は多くの処方のベースとなっています。「ベース?どういうこと?」とお思いですか??
ぜひ、ご紹介させてください^ ^
▶︎桂枝湯の構成生薬
桂皮、芍薬、大棗、甘草、生姜
桂枝湯の構成生薬のうち、芍薬以外は食品として扱われることもあるものです。
桂皮は別名「シナモン」や「ニッキ」としてパンやお菓子などに使用されています(シナモンやニッキの原料は、桂皮と同じクスノキ科ニッケイ属の植物ですが、狭義では桂皮と同じではありません)。
大棗は「なつめ」の名前でドライフルーツやお茶として、甘草は甘味の食品添加物として使用されます。生姜は、薬味として食卓でおなじみですね^ ^ 生薬では生姜は「しょうきょう」と読みます。
▶︎桂枝湯の効き方
〈効能又は効果〉
体力が衰えたときの風邪の初期
(ツムラ桂枝湯エキス顆粒 添付文書より)
風邪の漢方薬としては、葛根湯が有名ですが、葛根湯は、「桂枝湯」+「葛根・麻黄」。桂枝湯よりも体力がある方に使用されます。
各生薬の主な働きは次のとおりで、風邪の初期だけでなく胃腸にも良い処方だな、というイメージです^ ^
- 桂皮:身体を温める
- 芍薬:緊張をほぐして緩める
- 大棗:胃腸が弱く元気のない時に用いたり、不安などを和らげる
- 甘草:諸薬を調和し、抗炎症や滋養など様々な働きがある
- 生姜:辛味で身体を温めて発散したり、食欲不振に用いる
▶︎桂枝湯あれこれ
先ほど、葛根湯は「桂枝湯」+「葛根・麻黄」とお伝えしましたが、他にも、桂枝湯がベースとなっている処方があります。

これらの他にも、桂枝加葛根湯、桂枝加厚朴杏仁湯など、桂枝湯をベースとしてプラスαの生薬を加えた処方が数多くあります。
▶︎桂枝湯の注意点
桂枝湯の構成生薬のうち、桂皮や甘草は、副作用やアレルギーに気をつけた方が良い生薬です。
漢方の副作用については、こちらのコラムをご参照ください。
また漢方の古典では、桂枝湯の服用方法として、「熱い粥をすすり、布団をかぶって発汗させる」というただし書きがあります。
つまり、漢方薬を服用するだけでなく、より効果を高めるために、食事を含めた養生のアドバイスがされています。
やはり健康への近道は、服薬だけでなく、休息や食事などの養生も大切だと気づかせてもらえるような、そんな処方ですね^ ^


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