寒さが和らいで暖かい日が増え、日本各地で桜が開花し始めました。
この桜の樹皮が、「桜皮(おうひ)」という名前で薬用に用いられるのはご存知でしょうか^ ^
お花見など観賞用に植えられている桜は、一般にソメイヨシノですが、薬用には主にヤマザクラの樹皮を用います。

生薬「桜皮」
江戸時代の民間療法として、桜皮はさまざまに応用され、魚の中毒、蕁麻疹、腫れ物などの皮膚の治療、また解熱、止咳、収斂薬として知られていました。
日本の漢方家も解毒・排膿の効能があるとして、江戸時代の外科医、華岡青洲は桜皮を配合した十味敗毒湯をよく用いたそうです。
また現在でも桜皮エキスは、「サリパラ液」という名称で、保険診療に用いられています。
(10年ほど前までは、「ブロチン液」という名称の桜皮エキスの医薬品もありましたが、原料となる山桜原木の調達が国内木材伐採量の減少により困難となり、製造中止となったそうです。)
美しい姿で私達の目を楽しませてくれるだけでなく、健康にも寄与してくれている桜。
今年のお花見は、そんな豆知識とともに楽しんでいただけたら嬉しく思います^ ^
参考文献:漢方のくすりの事典(医歯薬出版株式会社)


コメント