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【漢方の基礎】陰陽論

陰陽論(いんようろん)は、世の中の全てを「陰(いん)」と「陽(よう)」に分け、物事をとらえる考え方です。

陰は静かで暗く、冷たい状態を象徴し、陽は動的で明るく、熱い状態を象徴します。

例えば…

 「天」が陽で「地」が陰

 「昼」が陽で「夜」が陰

 「男性」が陽で「女性」が陰

 「子供」が陽で「大人」が陰

 「夏」が陽で「冬」が陰

陰と陽は、互いに対立した性質を持ち、それぞれさらに陰陽に分けることができます。

陰陽どちらか一方ではうまく成り立たず、役割の交替を繰り返しながら、極限や一定の条件のもとでは反対のものに入れ替わります。

人間の活動を陰陽論で考えると…

 陰は鎮静・睡眠・滋養などの静の活動

 陽は興奮・活動・消耗などの動の活動

夜になっても昼間同様に活動し続けると陽が過剰な状態になり、興奮したり目がさえて眠れなくなったり身体がほてったりします。

逆に昼になっても寝続けると陰が過剰になり、元気がない・倦怠感・体の冷えなど陰が強すぎる状態になります。

東洋医学では、相対的に身体全体の陰陽の状態をとらえ、処方を選択する手助けとします。

また陰陽の考え方は、普段の生活や心の持ち方にも生かすことができます◎

  • ひどく落ち込むことがあっても、とことん落ち込んだら気持ちは上に向き始める(陰極まれば陽に転ずる)
  • 冷たいもの(陰)を摂り過ぎて身体が冷えたら、温かいもの(陽)を摂る
  • 絶対的な価値観は存在せず、時期によって、また評価する人によって陰は陽に、陽は陰になり得る

目の前の物事だけにとらわれすぎず、どんな事柄にも多様な側面があると意識することで心の余裕がうまれ、人生がより豊かになるのではないでしょうか ^ ^

藤村 綾子

藤村 綾子

薬剤師

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