漢方薬は、複数の生薬(しょうやく)を組み合わせて構成されています。
生薬は薬効のある天然物。
植物の根や葉、種などを乾燥させたものが主ですが、動物や鉱物由来の生薬もあります。
代表的な生薬に、甘草(カンゾウ)、芍薬(シャクヤク)、麻黄(マオウ)などがあります。
この生薬には、食べ物として口にするものもあり、中には食物アレルギーのある方に注意が必要な生薬もあります。
加工食品中のアレルゲンとして、表示の義務又は表示が推奨されている28品目に該当する生薬には、次のものがあります。
小麦 → 小麦(ショウバク)
ごま → 胡麻(ゴマ)
やまいも → 山薬(サンヤク)
ゼラチン → 阿膠(アキョウ)
漢方薬は食品ではないので、アレルギー表示の義務はありませんが、小麦やごま、やまいも、ゼラチンにアレルギーのある方は、これらの生薬を含む漢方薬を服用することで、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
上記4種の生薬を配合している漢方薬には、主に次のものがあります。
小麦:甘麦大棗湯
胡麻:消風散、紫雲膏(ごま油)
山薬:八味地黄丸、六味丸、牛車腎気丸など
阿膠:猪苓湯、炙甘草湯、温経湯など
薬局でも、初めてお越しいただいた患者さん、相談者さんには「アレルギーはありますか?」とお聞きしていますが、飲んでいる漢方薬に不安があるようでしたら、お気軽にご相談ください^ ^
もちろん漢方薬以外のお薬のことでも、どんなことでも、お声がけくださいね🍀
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